調兵山再び(2日目)・鞍山最終日

 今日もネタ満載なんですが、明朝5時に車が迎えに来るので、一つだけ。あとは帰国後書き足します。シャワーを浴びて、タオルを洗おうとしたら・・・壊れた! シャワー終わったあとでよかったけど、折れちゃうんだもの。フロントに言いに行ったけど、ちょうど崔先生から明日の配車時間変更の電話がかかってきたので、彼にも伝えたら、宿直のおじさんがすぐ来た。で、もちろん修理できず、出っぱなしのお湯を止めるためにボイラーを止めてしまったので、洗面所もお湯が出なくなりました。最後の最後に「中国」を満喫させていただきました。
 以下、帰国後の編集です。吴Wu君は、その後アイスをごちそうしてくれ、携帯の番号を教えてくれて、「何かあったら電話してくれれば、力になりますよ」と書いてくれました。宝平酒店の前でお別れ。それこそ「一期一会」だなぁ。ともかく、写真は送ります。

走ってた!「上游1770」定期列車

翌18日。天気予報は「曇&にわか雨」だったので、もともと列車に乗るだけにしておこうと思ってました。あるのは大青行きか东关屯行き。ともに、すぐ戻りの列車がある。行ったことのない东关屯も魅力だけど、铁岭と反対方向で、なにかあったら帰りが心配。去年行った蒸気機関車博物館に近い大青なら土地勘もあるので安心だし、昨日の「上游1770」がいるかもしれないと、大青行きに乗ることにして駅へ。・・・と、なんと、1番線に「上游1770」が!そうか、昨日、あのおじさんが言ってた「朝7時に行けば云々」は、このことだったんだ。吴クンの話から、もう定期列車は牽いてないと思いこんでいた。そういえば、来る前に旅行会社にSL体験運転ツアーを頼んだらいくらかかるか見積もってもらって、4300元と言われてやめたんだけど、そもそも、そういうことやってるってことは、日常的に動かしてないといけないわけで。これ、わかっていたら、大青から調兵山に来る302レの撮影できたのに、逃してしまった。まぁ、ここまでの経緯を考えたら仕方ないし、上出来だと思わないと。それにしても、体験運転費用だけで2000元なのはしょうがないとしても、鞍山師範学院の外教給料1ヶ月分、または成田〜沈阳往復航空運賃と同等額を、払うSLファン(ほとんどが日本人らしい)もいるわけですね。
 調兵山駅1番線から乗るのも初めて(上)。ちょっぴり新鮮。例によって、開く窓と開かない(壊れてる)窓があるので、窓の開く席を探して座る。前に座ったおじさんが話しかけてくる。7:16発301レ、発車してすぐの急カーブ(下)。去年乗ったときと機関車の向きが逆なので、これも新鮮。なつかしい南岭Nanling駅のそばの農家のおばあちゃん、元気かな? 三家子Sanjiaziの先は初めて乗る区間だけど、ここは大青に向かって緩やかに下っていくほぼ直線の線路。踏切を通過するときは列車のほうが警笛を鳴らしながら徐行。30分ほどで、終点の大青に到着。

大青Daqing

ホームに滑り込むと、すぐよこに古い駅舎がある。よく見ると駅名板が「洛阳Luoyang」。ははぁ、これが映画のセットか。納得です。機関車はすぐに機回りして先頭へ。戻りの調兵山行き8:35発308レになります。乗客の若者二人が機関車の写真を撮りに来たので、中国人でも興味ある若者はいるみたいですね。シャッターを押してもらったら、何枚も取り直してくれました。鉄道省国鉄)と鉄法線の接続駅でもある大青は、国鉄の駅舎もあって、人もいるようでしたが、旅客列車は走って入るんでしょうか? 以前調べたネット情報では、大青から铁岭まで慢車(鈍行)に乗った人の記事があったんだけど、調兵山出身の学生は「ない」と言ってた。もっとも、バスが当たり前の地元の人は、かえって知らないかも。まぁ、石炭輸送のためにある路線なので、旅客営業をしてもしなくても駅舎はあるかもしれないので、わかりませんね。線路の「等級」違いは一目瞭然でした。幹線とローカル線の接続駅の風情ですね。貨車の入れ替えをする「ハンプ(貨車を突き放して、惰性で走らせ、行き先別に仕分けるため作られた勾配)」のある操車場も、日本では見られなくなったものですね。でも、SLのための給水・給炭施設は、駅の跨線橋からも見えませんでした。蒸気機関車博物館・陳列館も、近いハズなんだけど確認できませんでした。帰りは、三家子のカーブを行くところを撮りたかったので左側に席を取りました。今日は三家子〜南岭の動画をどうぞ。

調兵山に着くと機関車はすぐに切り離され、単機回送で戻っていきました。昨日のお店に食べに行って(宝平酒店に泊まった4回とも、ホテルの朝食を食べてない)、御礼を言いました。QQ番号を教えてくれたので、帰国後メール送ってみたけど、あってたかなぁ? この女性とも一期一会ですね。QQで写真を送ると言ったんだけど、プリントした写真を吴クンに託してみましょう。チェックアウトして、最後に駅に別れを告げに行くと、なんと貨物列車を牽いて来た「上游1770」がいる。あわてて跨線橋に行くと、すぐに単機回送で东关屯方面に走り去っていきました。

調兵山2012・まとめ

日本のSLファンのみなさま! 中国遼寧省調兵山・鉄煤集団「鉄法線」最新情報。現在稼働中のSLは「上游1770」。大青5:52→調兵山6:20(302レ)、調兵山7:16→大青7:44(301レ)、大青8:35→調兵山9:04(308レ)の3本の定期列車に運用されてます。そのほか、上記のように貨物列車を牽くこともあり、これは時間はわかりません。鉄法線運輸部お務めの方とお友だちになるのが、確実ですね。お金のある方は、旅行会社にアテンドを頼んで、体験運転などなさるのがいいでしょう。これまでの情報を見る限り、体験運転は王千線で行われているようです。それにしても、撮影ポイントがいくつかある王千線や大明線の列車そのものがなくなった今、、走行写真で絵になるところは三家子のカーブくらいになってしまいましたね。

鞍山へ

铁岭から鞍山への高速(のはず)バスは、行きよりもさらにひどく、定時より1時間半遅れて鞍山に到着。回先生とK氏と夕食を食べる予定だったので、待たせてしまいました。そのうえ、K氏には僕の代わりに手撕麻花を買いに行ってもらいました。夕食は219公園のそばの、回族料理のお店。回族なのに羊肉が苦手という回先生、相変わらず楽しい方でした。また会うことはあるでしょうか?1年ぶりの鞍山、またまたいろんな経験をさせてもらいました。さすがに疲れましたが、濃〜い6日間でした。